Statement


私は、人々が持つ「願い」や「心の支え」に個性を感じます。
私はこの個性を「人生の宝物」と呼んでいます。

私にとって絵を描く事は「人生の宝物」であり、自覚していなかった「人生の宝物」を発掘する行為でもあります。

作品制作に没入する時、植物というモチーフや他者の存在、自身の死生観など、無自覚だった「人生の宝物」に気づくのです。
作品制作とは別に、即興で目の前の人のために絵を描くことがあります。
描いていると、その人の「人生の宝物」に触れます。
その宝物を本人に伝えると、嬉しそうに頬を緩ませ、時には涙を浮かべる方もいます。
ひとときでも、絵を通して誰かの人生の応援ができたのなら、それが私の宝物です。

私は人々の中に宝物を見つけ続けます。
そして、「人生の宝物」を育む人が増える事を願っています。
「人生の宝物」を自覚し、それを育む人が持つ眼差しは、その人自身の人生を照らし、巡り巡って世界を豊かにすると、私は信じています。